寄稿・レポート
米国の最新の社会事情や動向を取り上げ、日本と比較をしながらわかりやすくまとめた雑誌・新聞への寄稿記事やレポートはこちらからご覧ください。
夏の予感
2019年5月4日付 さくら新聞掲載 時は薫風の候。日本では新学期が始まったばかりでやっとクラスメートにも慣れた頃だが、アメリカでは6月後半からは早々に長い3か月の夏休みが始まる。さて何をして遊ぶか。...
大いなる誤解
2019年2月2日付 さくら新聞掲載 「大変恐縮でございます」「申し訳ございません」「大変お世話になっております」 いわゆる社会人になってから、これらの言葉を今まで何度使っただろう。今では何も考えずに使っているが、社会人になりたての頃はとても抵抗があった。...
花とその向こうの笑顔
2019年1月1日付 さくら新聞掲載 その昔、アメリカの大学院に行く理由として「安全保障を勉強したい」と母に説明したところ、「どうしてお花やお茶を習わないのか」と返され、そのトンチンカンなコメントにクラクラしたことがある。まったく比べ物にならないではないか。それでも祖母はお茶とお花の先生であり、元旦には母の活けた花を見て育ったためか、その時は「安全保障と全く関係ない」と一蹴したものの、いつかは自分も花の活け方を習うだろうと思っていた。...
All the single ladies!
2018年12月1日付 さくら新聞掲載 「DCの日本人女性は強いですよね。」ワシントンDCに来たばかりの日本人の方 からしばしば聞く、お褒めの言葉だ。そうか、私たちは強いのか?よくも悪くも、DCにずっと住んでいると、DCの日常を「世の中こういうもの」「これがアメリカ」と知らず知らず、思いこんでしまう節がある。DCで女性として生きていくとはどういうことなのだろう。...
時間にまつわるあれこれ
2018年11月3日付 さくら新聞掲載 突然だが、皆さんは、何分遅れなら、遅れてくる友人を許せるだろうか? そもそも何分遅刻したら「遅刻」だろうか。 かくいう私は、昔から「時間通り」に到着することは苦手なことの一つ 。むしろ時間に間に合いそうになるとどうも居心地が悪く感じる(そういう病気があればぜひそのように診断してもらって、医師の診断書として使いたいくらいだ)。もちろんビジネスではなく、パーソナルな関係の場合の話である。...
荒野の駆け引き
2018年9月8日付 さくら新聞掲載 楽しかった夏休みももう終わり。今年は、数年ぶりに日本の夏を堪能する機会に恵まれた。京都の湯葉料理に、季節ものののど黒の塩焼きと日本酒。 緑燃ゆる龍安寺の境内と嵐山の竹林。ゴミのない清潔な街並み。そしてなんと言っても丁寧で物腰柔らかな笑顔のサービス。母国ながら、改めてこの美味しく美しい国に感激し、アメリカに戻るのがためらわれた程。...